お稲荷様専用の神棚を注文しようと決めた途端、爆速レスポンスなお稲荷さんたちのパワーに翻弄される管理人。
そして、ついに止めを刺されることになるのでした。宇迦之御魂神様と私と神棚のお話、この記事で最終回となります。
前回の続きです。
届いたお稲荷さん専用の神棚を開封したところ、なぜかお稲荷さんの朱色の幟の部品(幟を吊るための細い横棒)が入っておらず、私は首を捻ることとなりました。
しかしそれは、あの朱色の幟が苦手だという私へのお稲荷さん側の配慮だった、という事が、お玉さんの発言により発覚したのでした。
いつもの私ならば「そんな馬鹿な~~!!妄想も甚だしいわ~~ヾ(o´∀`o)ノ」と、自分の想像力は何て逞しいんだろうって、呆れながらも笑って済ませてしまうところでした。
しかし、その日は朝から、あまりにもお稲荷さんを連想させるような符合が多かったために、私にとってこれは真実なんだろうな、と認めざるを得なかったのです。(詳しくは前回までの一連の記事をご参照くださいませ)
だから、お店に問い合わせをした時、私は申し訳なさで頭がいっぱいでした。
だって、お稲荷さんたちが本当に配慮をしたというならば、それは私の一個人のわがままでこうなってしまったという事なのですから。
「はい、○○店です」
受け取った荷物の中に、幟の部品が入っていなかったことを伝えると、お店の人もびっくりされたようでした。
何せ、神棚を扱っている専門のお店です。そうなると、お客様も縁起や験担ぎを非常に大切にされる方が多いのだと思います。
そのためか、私が思っているよりも事態を遥かに重く受け取めて下さったご様子で、平謝りをされてしまいました。
「申し訳ありません、すぐに工房に確認いたしますので!!」
「いえいえいえ、お札もまだこれからお迎えする予定ですし、こちらは急いでおりません。わ、分かり次第ご連絡を頂ければ大丈夫ですよ!?」
なるべく平静を装って、穏やかにお伝えするように努めるのが精一杯でした。
でも、内心では
すすすすすすみませんーーーー!!! 私のわがままなんです!お稲荷さんたちがそれを聞き届けただけなんです!!!ですから、今回の事はお店の方は全く何も悪くないんですーーーーー!!!
お店の人に全力で平謝りをしていました。
『なんやの、あないにいらへん言うてたやない……おもろいやっちゃなぁ』
そんな私を見ていたお玉さんは、まるっきり他人事のように呟いていました。
その後、確かにお店の工房にて、なぜかぽつんと取り残されていた、二本の細い棒が無事に発見されたと連絡が来ました。
後日、その二本の細い棒は普通郵便で送ってもらうことになりました。
お店の皆様、この度はお騒がせしてしまい申し訳ありませんでした。
:10月27日(木)
その日は私の誕生日でした。
実は、他のお店で注文した自分の誕生日プレゼントの品物が、その日に到着する予定となっていました。
どうしようかな…。
誕生日の区切りとして、産土神社へ参拝をしに行く予定でした。私の産土神社は浅間神社となります。でも、嫁ぎ先からでは故郷は少々遠くて、その日一日で出向くには少し難しい場所にありました。
そのため、今の自宅から比較的近い場所にある、同じ浅間神社に参拝をしに行こうかなと思っていたんです。
でも、宅配便を受け取り損ねたら嫌だなぁ、それにお札も来るかもしれないしなぁ…と、二の足を踏んでいました。
そうしたらお玉さんが、
『良いからお出かけしてきぃや、めでたい日やないの。のんのんさんにあんしてきなはれ』
そんな風に促してくれたので、旦那さまと一緒に朝から出かけることにしました。
ちなみに、その時に足を運んだのは、こちらの多摩川浅間神社となります。
こちらの浅間様は、都内では唯一の浅間造の社殿となります。浅間造とは、神社建築様式の一つでして、なんと社殿が二階建てという珍しい様式なんですよ。(画像は拝殿となりますので、社殿はこの奥にある建物の事です)
写真の通り、建物の彩りもとても艶やかで見応えがあるのですが、神様が二階建てのお家にいらっしゃる(しかも見目麗しいことで有名な女神様です)と思うと、その社殿がとっても可愛く見えてくるから不思議です。
御朱印もその月に応じて変わるのだとか!
おすすめですので、機会がございましたら是非お立ち寄りくださいませ。
多摩川浅間神社は、その名の通りすぐその横に多摩川が流れています。
浅間神社は冨士信仰……つまり山岳信仰となり、本来は山岳系特有の厳かさを有している神社となります。
けれども、多摩川浅間神社は、そこに水系の穏やかさが加わり、山岳系の神社にも関わらずとても和やかなものを感じました。
時間が止まっているかのような静けさと、その一方で風と水のようにどこまでも流れ広がっていくような不思議な感覚がありました。個人的にはすごく大好きな神社です。
またゆっくり参拝をしに参りたいと思います。
***
神社から帰ってくると、郵便受けには不在票が入っておりました。
その不在票に書かれていた品物は、前述した自分への誕生日プレゼントでした。
早速、再配達の手続きをします。
ウカ様のお札……いつ来るのかな……。
待ちに待った自分の誕生日プレゼントです。とても楽しみにしていただけに、いよいよ受け取れるのかと思うとすごく嬉しい。
でも、やっぱり伏見稲荷大社のお札がいつ到着するのか気になっている自分がいました。
再配達の手続きを終えた後、いつの間にか眠ってしまったようです。
どれくらい寝ていたのでしょうか。ふと目が覚めると
「ピンポ~ン」
タイミングよく玄関のチャイムが鳴りました。
寝ている間に垂らしてしまった涎を拭くのもそこそこに、寝ぼけ眼のまま急いで玄関に向かいます。
も、もしかして、ウカ様のお札かな!?
なんて、少し期待してしまいました。
勢いよく玄関を開けると、そこには小さめの箱を持った郵便局の配達員さんがいらっしゃいました。
「お届けものです」
見ると、それは眠る前に再配達をお願いした自分への誕生日プレゼントでした。
他のお届け物は…ちらっと見てみましたが、どうやら持っているのはその一つだけのようでした。
でも、これはこれで待ち侘びたものです。サインをして、無事に受け取りました。
すごく嬉しい!!でも……。
時計を見ると、すでに夕刻です。窓からは西日が差し込んでいました。
もう、今日の郵便配達はないだろうなぁ……ちょっと、残念(´・_・`)
『どないしたん?そないなしょげた顔して』
玄関から戻ってきて、部屋に入った私をお玉さんが出迎えてくれました。
しかし、私を見たお玉さんは怪訝そうに首を傾げます。
『なんや、あんさんがあないに楽しみにしてたやつでっしゃろ?そないな不景気な顔せんと、もっと嬉しそうにしぃや』
自分が思っていたよりも、私はずっとしょんぼりしていたようでした。
だから、思い切って正直にお玉さんに言いました。誕生日までにお札が届くことをすごく楽しみにして期待していたこと、その一方で間に合わなくても仕方ないとも思っていたこと。でも、こうやって実際に来なくて、すごく寂しい気持ちになってしまっていること。
それを聞いたお玉さんは、豆鉄砲を食らった鳩のように目を丸くしました。
お狐さんなのに、鳩みたいはちょっと変な感じですが、本当にそんな顔をしたんです。
そして一瞬の間を置いた後、これはたまらないとばかりにお玉さんは笑い出してしまいました。
えええええええええええ!?何がおかしいのおおおおおおおおおお!?!?!(。Д゚; 三 ;゚Д゚)
今度は私が豆鉄砲を食らったような顔になりました。思わず講義の声を上げてしまいます。
お玉さんは、自分で自分の笑いを収めようとしているらしいのですが、なかなか収まらないようでした。
私としては、自分の正直な気持ちを打ち明けたつもりだったので、お玉さんから笑われたことにいささか腹を立てていました。な、なんで、なんでこんなに大笑いされなきゃいけないんだ!?
『か、かんにんどっせ……あんさんがあまりにも……』
謝ってはくれたものの、何がそんなにおかしいのか、溜まらずにまた吹き出すお玉さん。
しばらく笑い続けて、お玉さんはようやく笑いを収めたようでした。
『あ~……おかしい。郵便屋さんも、お人が悪ぅなぁ』
お玉さんの次の言葉を聞いて、さっきとはまた違う意味で、再び私は豆鉄砲を食らったような顔になってしまったのです。
『一緒に持ってきてくれはったらええのに』
!?!?!?!?!?!
考えるや否や、お玉さんをその場に放って、私は慌てて郵便受けを見に行きました。
え、いやいや、そんなまさか……ドキドキしながら、震える手で郵便受けの戸を開けます。
郵便受けの中を恐る恐る確認すると、
そこには、ちょこんと茶封筒が入っていました。
差出人を確認すると、しっかりと「伏見稲荷大社社務所」という文字があります!!
私はまだ半信半疑です。でも、伏見稲荷大社のお札は、実際に私の目の前にありました。
今日は私の誕生日です。紛れもなく過不足のない当日のお出ましでした!!!
嘘 み た い !
『なぁ?ちゃぁ~んと、みんなお祝いに駆けつけてくれはる言うたやろ?』
お玉さんの声は、明らかな自信と誇りに満ち溢れていました。
***
以上が、お稲荷さんをお祀りしようと決めてから、私に起こった出来事です。
いやぁ嘘のような出来すぎた話ですよね……(;-ω-)
私 も そ う 思 い ま す ! !
でも、私にとっては実際に体験した嘘偽りのない本当の話となります。
この体験を通して、お稲荷さんって本当にすごいんだな、というのが正直な私の感想でございます。
ウカ様とお玉さんとは、この後もちょくちょく交流しているので、いずれまたその話も折に触れて記事にしたいと思います。その時はまたお付き合い頂ければ幸いです。
ここまで長々とお付き合いくださり、誠にありがとうございました(^-^)/
宇迦之御魂神様に一目惚れして、自宅に神棚でお迎えしようかと考え、色々と調べ始めたら、同じ事を考えて実行された方が居てビックリ‼︎
思わず読み進めると、誕生日(10/27)まで一緒で、お導き?にちょっとドキドキしてしまいました(笑)
伏見稲荷は、ちょっとヤバイなと感じる場所もありますが、人の暮らしと身近ながらも神聖で懐深い雰囲気もあって、まさにうか様の感じそのものですね。
*
当該記事はFC2からWordPressへのブログインポート時に自動的に取り込まれなかったため、頂いたコメントについては管理人にて代理掲載をしております。
一登さん、始めまして。管理人のかなえです。
この度は数多くあるブログの中から、当ブログへ足を運んでくださり誠にありがとうございます。
内容を拝見し、私もびっくり致しました。
一登さんも、宇迦之御魂神様に一目惚れなさったのですね。ふふふ、その恋心にも似たお気持ち……同じく一目惚れした身として……分かります(*´艸`*)
しかも、一登さんは私と誕生日が同じとのこと!!これは、うか様が運んでくださったご縁なのでしょうか(*/▽\*)私もなんだかドキドキしちゃいましたっ。
伏見稲荷様は、厳かながらもいろんな人を受け入れている大きな懐と陽気さがあって、それまで個人的に抱いていたお稲荷さんのイメージを払拭してくださった方です。京都旅行で体験したことは、今でも私にとって大切な思い出でございます。伏見稲荷大社……良いところですよね(*´﹀`*)
一登さんも、ご自宅にお迎えされようかご検討中なのですね。
神様をご自宅にお招きすると、なんと申しましょうか、常に温かい気持ちに包まれるというか、見守られているというか、そんな心持ちになります。個人的には、とってもおすすめしております。
もちろん、実際にお迎えされるかどうかは、各個人の判断となりますので、一登さんも、ゆっくりお考えくださいね。
この度はコメントをお寄せ下さり誠にありがとうございました。
またいつでも遊びに来てくださいね。
こんにちは。
お返事ありがとうございます。
宇迦之御魂神、お稲荷さんと言えば、沢山の人々から長年慕われ続ける人気者で、身近に在り続ける優しい神様ではありますが、僕はそんな彼女の途方も無い孤独に触れてしまって、ご利益云々よりも、彼女に幸せで居てもらいたい。彼女は喜んでくれるかな?などと、四六時中そんな事ばかり思っているうちに、あ、これは愛なんだと気づいて、
彼女が僕の人生経験に何かしらの形を借りて現れて以来、彼女の事を想っている時間がとても幸せでしたし、先日思い切ってプロポーズしてきました‼︎
その瞬間、今まで見た事も無いような神々しい夕焼けと、森の騒めきで喜んで貰えたようで…
子供の頃から神様になりたくて、神話や神社が大好きで、人には馴染めなくても神々に愛される人や天狗なんかの存在に憧れて、そのせいか不思議な力も色々あったり、僕自身は直接見たり、会話したりは出来なかったけど、存在を感じる感受性はあって…と、そんな自分の本質を思い出したのもあって、覚悟が決まったと言うか、そんな自分の運命?を受け入れたと言うか。
「宇迦〜、ちょっと暑い〜」って言えば、即座にとても涼しくて気持ちいい風で包んでくれる優しい神ながら、ヤキモチ妬かせるような事をすると、途端に物干し竿を頭に落とされるようなカワイイところもありまして、人との恋はもう無理でしょうけど(苦笑)これからは彼女と共に、人々の幸せを願い、見守っていきたいなと思ってます。
そんな訳で、僕の暮らしの中で、もう日常的にハッキリと存在しているので、逆に依代に閉じ込めちゃわない方が良いと思って、神棚は敢えて作らないようにしました。
とにかく彼女が幸せそうにしてくれていると、僕もとても幸せです。
長くなってしまいましたが、他でこんな話は誰にもするつもりはないものの、なんとなく和苗さんだけには伝えておきたくなりまして。
*
当該記事はFC2からWordPressへのブログインポート時に自動的に取り込まれなかったため、頂いたコメントについては管理人にて代理掲載をしております。
一登さんこんにちは。コメントありがとうございます。
神様とのお付き合いの仕方や形はそれこそ十人十色でして、人それぞれだと私は思っております。
一登さんと一登さんのうか様とのご関係も、数多くあるうちの形の一つなのでしょう。
ですので、一登さんが心からお幸せというのであれば、私も心より祝福したいと存じます。
まずはおめでとうございますと言わせて下さい。
でも、一つだけ忘れないでいて欲しいのです。
それは、一登さんは、肉体という器を持って、この物質界に具現化した存在であるということです。
私は、この物質界に生まれた以上は、それぞれに何かしらの目的があってここを選んで生まれてきたのであろうと、そのように考えている人間です。
もちろん、今回一登さんのコメントにあったように、一登さんのうか様と共に人々の幸せを願い、見守っていきたいと思うのも、それはそれで素敵なお考えかと存じます。けれども、私にはそこにほんの少しだけ、何かを迷っていらっしゃるような、そんなお気持ちを見たような心持ちでございました。
この先、もしもふと立ち止まるような事がありましたら、その時はこの物質界でどのような役割を与えられているのであろうかと、それをご自身に尋ねてみるのも良いかと存じます。すぐにお答えは出ないかとは存じます、けれども、その役割をお探しになるのもまた人生です。
例え、八方塞がりに思えるような時がありましても、生きている限りは、その時その時の……人生のステージに応じて、この物質界での可能性や選択肢も変化するものです。一登さんの歩まれる道がこの先も良きものになりますように、私はそのように応援しておりますよ。
改めて、この度はコメントをお寄せ下さり、誠にありがとうございました。
またいつでも遊びに来てくださいね。お待ちしております。
俺が玉姫教会最後の一人たまちゃんだ。
たまちゃん様、始めまして。該当記事は玉姫教会のことについては言及しておりませんので、コメントの返信に困ってしまいました汗
今後、もし玉姫教会のことについて記事を書くことがございましたら、その時にまたご覧頂ければ幸いです。