こんにちは、かなえ(@kousakikanae)です。
山伏なら一度は憧れるアイテム、それは「法螺貝」……!
今日は、法螺貝の収納バッグともいえる「網袋」の作り方を、画像付きで詳しく解説していきます。
網袋があれば、法螺貝を入れて肩から提げられますし、また、網袋に入れたまま吹くことができるので、とても便利ですよ。
さあ、これを読んでいるそこのあなたも let’s do it !
法螺貝の網袋なんて、自分で作れるの?
なんだかすごく難しそうに見えるけど……。
ご安心ください、作れます!
作り方自体も、そこまで難しいものではありません。
法螺貝を収納する網袋は、マクラメ編みという技法で作ることができます。
「マクラメ」とは、アラビア語の「ムクラム」が語源であり、「交差して結ぶ」という意味です。
紐や糸を手で編み、結び目を作ることで模様を生み出していく技法を「マクラメ編み」と呼びます。
パワーストーン好きの方なら、石を包むようにして紐で編み上げたマクラメのネックレスや、ブレスレットをお持ちかもしれませんね。
法螺貝の網袋は、平結びや七宝結びなどといった編み方で作ることができます。
一見すると複雑な模様のように思えますが、結び方自体はさほど難しいものではありません。
紐さえ用意すれば、後は根気でカバーできます。
でも、やっぱり自分で作れる自信なんてないよ〜!
その場合は、無理をせずに市販されているものを買いましょう。
市販されているものを購入する場合、気になるのは相場ですよね。
網袋は量産されているものではなく、その全てが職人による手作りのため、価格はピンからキリまでとなります。
例えば、通販サイト等で売られているものですが、小さめのものは約10,000円からとなります。
えっ…!?
10,000円……!?!?
そうなんです。
法螺貝の網袋は作り手が少なく、また、手作りゆえに流通している数が少ないために、希少価値が高いのです。
その影響で、小さなサイズでも結構なお値段となります。
また、一般的に網袋のサイズに比例して高価になっていく傾向があります。
そのため、中〜大サイズが約15,000円〜30,000円内くらい、特大サイズになると約30,000円超となります。
中古品であれば、オークションなどで出品されていることもあります。
中古の相場ですが、ヤフーオークションの場合、この記事を執筆した時より過去180日間で、網袋の出品は31件ありました。
その時の落札価格は、最安で4,600円、最高で24,800円となり、平均価格は8,443円です。
いずれにせよ、多少お値段が張るものではありますが、投資と割り切って購入するのも一つの選択です。
今回用意した材料と道具は、以下の通りです。
【材料】
- マクラメロープ 3mm幅 ※保護目的重視なら、5mm幅以上を推奨
【道具】
- ハサミ
- 紐通し(ヘアピンでも代用可)
- 定規
- 洗濯バサミ、または大きめの目玉クリップ
- ハンガー(あれば便利、なくても可能)
- かぎ針 5mm 対応(キャップ部分を編まなければ不要)
今回、私が作ったのは、約35cmの少し大きい法螺貝が入る網袋です。
網袋の構成は、法螺貝を入れる網袋本体と肩紐の部分、そして、あれば便利な口金(唄口)のキャップ部分からなります。
法螺貝本体を入れる袋部分にかかった制作時間は、約10時間。
肩紐部分が約4時間。
キャップ部分が、約2時間。
以上、合計約16時間となります。
編み方に慣れれば、制作時間はもっと短縮されるかもしれません。
なお、制作にあたり参考にしたサイトは、以下のブログとなります。
このブログがなければ、作るなんて到底できませんでした。
この場をお借りし、ブログ主である法螺三昧さんに厚く御礼を申し上げます。
それでは、制作過程と解説に参ります。
まずはマクラメロープの用意をしていきましょう。
まずは、マクラメロープを適切な長さに切り揃えていきましょう。
今回、私は、網袋本体のために4mの長さに切ったものを、16本用意しました。
結果としては、編み終わると各ロープの長さが余っていたので、3mでも問題ないかもしれません。
しかし、途中で長さが足りなくなると一からやり直しになりますので、長めに取っておいたほうが安心だと思います。
実は一度、1本2mにしてみたのですが、最後の最後で長さが足りなくなったのです。
泣く泣くやり直しになりました……。
出来上がった網袋にちゃんと法螺貝が入れられるように、法螺貝本体の一番太いところに紐を巻き付けましょう。
一番太いところの大きさが分かったら、マクラメロープ4本分の太さになるように紐を束ねます。
その紐で輪を作り、固結びをしましょう。
固結びをする場所は、測ったときよりも、少し余裕を持った大きさになるようにします。
また、網袋は法螺貝を入れた後、巾着のように両脇から引き絞り閉じて使います。
その時に使用する紐ですが、マクラメロープ4本分となります。
そのため、マクラメロープ4本分の太さになるように、紐を重ねたものを使用しましょう。
この輪は使い捨てとなるため、私は別の紐を使いましたが、実際のマクラメロープ4本を切り出して使用しても構いません。
それではマクラメロープを1本取り、半分に折りましょう。
半分に折ったら、先程の輪にかけて、ひばり結びをしていきます。
折った紐の山を、画像のようにかけます。
紐の反対側を、山の上から通しましょう。
そのまま紐を下に引っ張って、引き絞ります。これで、ひばり結びの完成です。
この絞ったところに、後ほど4本のマクラメロープを通しますので、強く絞りすぎないように気をつけましょう。
16本のマクラメロープ全てをひばり結びにしましたら、いよいよ編み始めます。
まず一段目は、平結び(平編み)をしましょう。
4本の紐1組で編んでいきます。
結び方は、以下の動画を参考にしてください。
一見すると複雑そうですが、慣れてくると手元を動かすだけで編めるようになりますよ。
紐が2mと非常に長いので、途中で紐同士が絡まないように注意しましょう。
右に1回、左に1回編んだら(動画内では1分21秒まで)、一旦そこでストップします。
左右1回ずつ編めたら、次の組へ移動し、同様に編んでいきましょう。
8組全て編み終わりました。
ここから、七宝結びを行なっていきます。
七宝結びを行なうにあたって、分かりやすいように吊るします。
私は適当な場所がなかったので、ハンガーにかけてカーテンレールに吊るしました。
(重みでカーテンレールが破損する場合がありますので、行なう時は自己責任でお願いします)
床など平らな場所でも制作は可能なので、広い場所を確保し、そこで行なってもOKです。
七宝結びは、以下の動画を参考にしてください。
一見複雑そうに感じますが、先程行なった平結びを利用して編んでいくだけです。
原理さえ分かってしまえば、すっすっと編めるようになりますよ。
両端2本ずつ残して、一段目が編み終わりました。
動画ではタペストリーを制作しているため、このままずらしながら平らに編んでいくのですが、今回は袋状にします。
そのため、両端に残った2本を合わせて4本1組とし、他と同じように七宝結びで1段目を編んでください。
すると、このように輪となります。
輪になりましたら、各組を等間隔にずらしておきましょう。
以降は、動画と同じように編む場所をずらしながら、七宝結びを繰り返していきます。
今回は、最もスタンダードな七宝模様にしました。
七宝結びで、法螺貝の下部まで編み終えたら、次は口金部分を編み込んでいきます。
口金部分への繋ぎとして、七宝結びから再び平結びをします。
唄口の石膏部分までの貝一巻き分の長さを、平結びとしました。
なお、巻き貝は螺旋状に貝殻を形成していくため、一巻き分といっても、当然裏と表では高さが異なります。
しかし、七宝結びで編んだので、各紐が巻き貝の形に沿って伸び縮みしてくれます。
気にせずに平結びをしましょう。
ただし、平結びの段数自体は各組で揃えるように注意してください。
私は今回、左右で4回ずつ編みました。
次に、口金部分を編んでいきます。
この編み方の正式名称は不明ですが、3本1組を使い、筒状になるように編み込んでいきます。
どこから始めても大丈夫です。
まずは平結びを一つ選び、端から3本を取りましょう。
3本のうち、右端の1本を残りの左2本の上に被せます。
下から潜らせる時に輪の中に入れ、そのまま引き抜きます。
次は潜らせた紐1本とすぐ左隣の1本と合わせ、2本1組とします。
更に次の右隣の紐1本を、先程と同じように2本1組の上に被せたら、輪の中に入れて同じように引き抜きます。
引き抜いて出来た網目は、その都度、引き締めていきましょう。
1本ずつずらして編んでいく……を1周繰り返すと、以下の画像のようになります。
この編み方で、1段目2段目と重ねていき、口金の段差になっているところまで、ぐるぐると繰り返していきます。
口金部分の段差になっているところまで編み終わりました。
ここまできたら、紐を折り返し、先程とは逆向きに編んでいきます。
編み始めの部分まで到達したら、ストップしましょう。
編み終えると、口金部分が2重に覆われている状態になります。
石膏部分を保護する役目を担ってくれます。
頼もしい仕上がりになりますよ。
口金部分が編み終わりましたら、紐の処理をします。
ここまで来れば、後もう一歩で網袋本体が完成です!
がんばりましょう!
紐通し(なければヘアピン等)に、紐を一本通します。
そのまま紐を内側に通し、折り返したところから引き抜きます。
これを16本全て行ないます。
全ての紐を引き抜いたら、今度は紐が抜けないように1本ずつ固結びをします。
固結びをしたら、余った部分はハサミで切断しましょう。
全ての紐を切り終えたら、網袋本体は完成です……!
ここまでお読みくださり、誠にありがとうございます。
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